260.西岡神社(にしおかじんじゃ)

熊本県宇土市神馬町577

 レンタカーでの熊本県神社巡り、15社めは西岡神宮です。宇土城跡の近くに鎮座しています。ここは、春日大神、八幡大神、住吉大神を御祭神とし、かつては三宮大明神と云われていたそうです。また、末社も多数あり、全部で30社に及ぶそうで、それぞれ社があったそうですが、今では「西之相殿」に6社、「東之相殿」6社にまとめられています。1300年の歴史があり、落ち着いた神社でした。夕方5時を回っていましたが、快く御朱印を書いて下さいました。

西岡神社公式ホームページ

創 建
 当宮は、元明天皇により宇土の地の総鎮護として和銅6年(713年)、中原(壇原)に創建されたことが始まりです。当初は春日大神住吉大神の勧請でありましたが、承久3年(1048年)、藤原道隆が八幡宮を合わせて祀ったので三宮大明神と称することとなり、現在でも三宮さんの名で親しまれています。

由 緒
 宇土周辺の氏族の尊崇を受けましたが、天正16年(1588年)に宇土を治めていた戦国武将小西行長の社殿焼き討ちにあいました。その後、慶長6年(1601年)、新たに治めることとなった加藤清正により、現在の地に再興され、さらに後の肥後熊本藩主・細川氏代々の保護を受け現代の形になりました。当宮には、神の宿る岩「磐座 百官石」がございます。ご神体なのですが、社殿が作られたことにより信仰が神石である御神体からは遠のき、神社そのものに変わっていきました。
毎年10月19日には三社の御神輿が街を練り歩き盛況な賑わいを見せます。260年以上の伝統を誇るものですので、御神幸、庄官、御獅子舞、流鏑馬等々、見応えのある祭です。祭期中に行われる御獅子舞は県の無形民俗文化財にも指定されています。

御祭神
 一之宮〈春日大神〉天児屋根命(あめのこやねのみこと)
 二之宮〈八幡大神〉誉田別尊命(ほんだわけのみこと・應神天皇)
 三之宮〈住吉大神〉中筒男命(なかつつのおのみこと)
          表筒男命(うわつつのおのみこと)
          底筒男命(そこつつのおのみこと)

御神徳
 安産、家内安全、厄払、学業成就、交通安全、病気平癒、必勝祈願、商売繁盛、人生儀礼

2013.9.15
参道入り口の鳥居
神門です。
拝殿です。
なぜか狛犬さんは片方だけでした。
拝殿の扁額
拝殿と本殿
本殿です。
百官石
百官石本体です。
かつてはご神体だったそうです。

和銅6年(西暦713年)に勧請されるまで、当神社の神石(磐座)は神々の依代として人々の信仰を仰いでまいりました。この石は様々な景色を見てきたことから百官石ともいわれております。
慶長4年(西暦1599年)の春、日比左近右衛門という鉄砲頭が庭石にしようと取って帰ったところ、夜の間光り続けることから慶長6年(西暦1601)の春に三宮社内に戻したとあります。その後、聖なる光を放つ神石であると崇められてきたと記録に残っております。
(ホームページより)

西之相殿

昔の鎮座地では東西に12社それぞれお社に祀られていましたが、現在では東と西に6社毎を合祀して1社に相殿として祀られています。この西之相殿には六柱の神様がお祀りされております。

西之相殿の六社
それぞれの御神徳です。
東之相殿
東之相殿の御祭神

加茂宮・児宮・国造宮・龍田宮・火鎮宮・北野宮

稚児宮

 子供の成長と安産を守る「少彦名神」が祀られております。細川氏により、家のさらなる安泰と無事を祈願するために勧請されました。また代々の藩主を始め、御家老・家中に至るまで深く崇敬され、毎年の祭には藩主から燈籠が寄進されております。現在では子供の成長に関する諸願成就の神として、多くの方々に参拝いただいているお社です。
(ホームページより)

稚児宮の前の狛犬さん(左)
稚児宮の前の狛犬さん(右)
祖霊社
由緒です。