253.古麓稲荷神社(ふるふもといなりじんじゃ)

レンタカーでの熊本県神社巡り、8社めは古麓稲荷神社です。丘というよりは小さい山の上に鎮座しており、拝殿までの階段が242段あり、境内から八代市内の街並みが一望できるくらいの高さがあります。拝殿は真っ赤で壁から柱、屋根瓦まで朱色に塗られていました。拝殿のすぐ下に社務所を兼ねた住まいがあり、そこで御朱印を頂きました。昭和60年に作成されたりっぱな「古麓稲荷神社略記」と「古麓稲荷神社および古麓城年表」を頂きましたが、氏子によって守り継がれてきたようです。
創建/由緒(「古麓稲荷神社略記」より)
建武元年(1334年)、古麓城(八代城)の鎮護神、及び八代平野の五穀豊穣を祈るため丸山城(鷺の尾城)本丸に創建された。
古麓城は、名和氏が築いた飯盛城/丸山城/鞍掛城/勝尾城/八町嶽城、後に相良氏が築いた鷹峰城/新城などを総称したものである。
豊臣秀吉の九州平定後、福島正則が古麓城にはいり、後に天正16年(1588年)小西行長が肥後の南半分を支配すると、小西美作行重が城代となり、天正18年(1590年)麦島城の築城と共に古麓城は廃城となる。
延宝5年(1677年)、八代城主松井直之が江東山春光寺を建立、その鎮守として奥の院から現在地に遷座。
安政2年(1855年)稲荷神社を再建、遷宮する。
大正5年(1916年)不慮の火災にて神殿焼失、同年再建される。
昭和33年(1958年)御手洗い水道が開設される。
昭和41年(1966年)社務所改築される。
昭和59年(1984年)幣殿、奥の院が改築される。
御祭神
保食大神(うけもちのおおかみ)
御神徳
五穀豊穣、商売繁盛、交通安全、縁結び











