276.須我神社(すがじんじゃ)

出雲方面神社巡り、3社めは須我神社です。八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した素盞嗚尊(スサノウノミコト)と稲田姫命(イナタヒメノミコト)夫妻がお宮を建てたところとの伝説があります。この地を訪れた素盞嗚尊が、美しい雲が立ち登るのを見て、「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる その八重垣を」と歌われたそうです。この歌が日本で一番古い歌であり、歌中の「出雲」が国名の起源だそうです。
創建/由緒
簸の川上に於いて八岐遠呂智(やまたのおろち)を退治した須佐之男命(すさのおのみこと)は、稲田姫と共にこの須賀の地に至り「吾が御心清々し」とおっしやつて宮造りをなさった。そのとき美しい雲の立ち昇るのを見て、「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる その八重垣を」と歌い、日本で始めての宮殿を作り、鎮まりました。これが古事記・日本書紀に記載されている「須賀宮(すがのみや)」であり、日本初之宮(にほんはつのみや)であります。 三十一文字の歌も日本で一番古い歌であり、この地が「和歌発祥の社」と呼ばれる由縁でもあります。また、この歌の中の「出雲」が出雲の国名の起元であり、「八雲立つ」は「出雲」の枕詞であります。
〈縁結びと子授け〉
当社では、古来より本社と奥宮との二宮言詣りの習わしがあります。近頃は参拝される大半の方が二宮詣りをされます。奥宮はその森厳な雰囲気と相まって、特に若い女性の方々がパワースポットとして参拝されます。
奥宮には、大小三つの巨岩の岩倉があり、その巨岩は須佐之男命と櫛稲田比売命、その御子神である八島野命の神霊が鎮まっておられます。それ故に、良縁結び、夫婦円満、子授けの御利益があります。
授与所で祈願の札を受けて、願い事を書いてご祈念され、奥宮で願を結んで納札します。
〈須佐之男命と農(生産)〉
須佐之男命は高天原を追放され、さすらいの旅の途中大宜津比売に食事を乞われた。大宜津比売がロや鼻、果ては尻からいろいろなものを取り出して調理するのを垣間見て、わざと汚して調理していると思い、たちまちに斬り殺してしまわれた。すると大宜津比売の頭から蚕、目から稲の種、鼻から小豆、耳から粟、ホトから麦というように五穀の種が生じた。命はその五穀の種を持って出雲に降られ、稲田比売と結ばれて様々なものを生産された。 農業の飛躍的生産をはじめ殖産生育にご神徳が厚い神様である。
〈悪切の神〉
出雲簸の川上において八俣のオロチを十束の剣をもって退治されました。八俣のオロチとは「諸悪の権化」であり、正義の剣をもって諸悪を切り鎮める「悪切」の神様としての御神徳があります。
御祭神
須佐之男命(すさのおのみこと)
稲田比売命(いなだひめのみこと)
清乃湯山主三名狭彦八島野命(すがのゆやまぬしみなさろひこやしまのみこと)
大国主之命(おおくにぬすのみこと)
御神徳
良縁成就、夫婦円満、子授・安産、除災招福、諸願成就














尻上げポーズの狛犬さんです。













